埼玉県上尾市 W様邸 雨樋交換工事
施工箇所 | 雨樋 |
---|---|
お悩み | 雨樋が傷んでいてぐらぐらしているところがある |
みなさんこんにちは!
埼玉県上尾市のW様より雨樋交換工事のご依頼をいただきました!
本日は雨樋交換工事の施工事例をご紹介いたします。
雨樋の役割と部材名
雨樋の役割は雨水をスムーズに排水すること
地味な印象があるかもしれませんが、雨樋は建物に欠かせない設備です。
雨樋は雨水をスムーズに排水するための設備で、劣化や水漏れなどを起こすと建物が汚れやすくなり、落ちてきた水で地面を抉ってしまうこともあります。
また、高いところから水が落下すると大きな音を立てます。
もし2階の軒樋から水漏れを起こすと騒音で近隣トラブルになる可能性があります。
雨樋の不具合はご自宅だけでなく、ご近所の方にも関わってくる問題なのでご注意ください。
雨樋の部材名
雨樋は複数の部材を組み合わせて構成されており、それを総称して雨樋と呼びます。
雨樋の部材にはこちらの種類があります。
- 軒樋
- 集水器
- 縦樋
- エルボ
- 止まり
- 曲がり
- 飾りマス
- 寄せマス
- 角マス
- 継ぎ手
主要な部材は「軒樋」と「縦樋」「集水器」です。
それぞれの部材の役割はこちらです。
- 軒樋:屋根から流れてくる雨水を受ける部材
- 縦樋:軒樋から流れてくる雨水を地面や雨水配管に流す
- 集水器:軒樋と縦樋を繋ぐ部材
既存雨樋の劣化症状
雨樋の色褪せ
既存雨樋は色が褪せていました。
紫外線による影響で劣化が進行し、色が褪せる他に、だんだん硬質化してきます。
風にあおられる部材なため、柔軟性を失うと割れてしまうことがあります。
吊り金具のサビ
軒樋を固定する吊り金具が錆びていました。
錆が進行すると金具が折れて軒樋が落ちてしまうこともあります。
軒樋を固定する番線の列断
軒樋を固定している番線が切れていました。
吊り金具にのっかっているだけなので、番線が複数箇所切れると動きが大きくなり、風に飛ばされる可能性がある状態です。
残っている番線もこのように劣化してすぐにちぎれてしまいそうな状態でした。
下屋にある這い樋も同じように番線で固定されていますが、この状態だと切れてしまうのも時間の問題です。
控え金具の折れ
縦樋を固定する控え金具が折れていました。
金具は鉄製なので、水や空気に触れ続けているとこのように錆びて折れてしまいます。
定期的に塗装して錆を防ぐことはできますが、20年くらい経過すると交換をおすすめします。
雨樋交換工事 部材各所の施工後
ここからは雨樋交換の施工後を部材ごとにご紹介いたします。
雨樋は普及率の多い塩ビ製を採用しております。
形状は軒樋が半丸型、縦樋は丸型を使用しており、施工前と同じにしています。
施工後 破風板新規取り付け・軒樋設置
施工前の軒樋は、垂木を下地にして横打ちの控え金具を使用していました。
今回は破風板(鼻隠し)を新しく取り付けて、正面打ちの控え金具に変えております。
破風板は木材を使用し、腐食を防ぐために塗装しております。
施工後 這い樋の設置
這い樋は雨押さえを避けるようにエルボを継ぎ手に挟んで下屋の軒樋に落としています。
劣化していた番線は撤去して、新しく番線を結び直しました。
施工後 縦樋の設置
縦樋の控え金具も新しく設置し直しております。
金具は同じ打ち込みタイプを使用しました。
雨樋の色は木部に合わせてブラウンを選んでいただいております。
雨樋を設置後、最後に水が滞りなく流れるか確認します。
軒樋の傾斜を水勾配と呼んでおり、集水器に流れるように取り付けております。
経年劣化すると軒樋が歪んできますので、水の流れが悪くなっている場合は水勾配の状態をご確認ください。
雨樋交換は20年目以降が目安。雨樋交換も当社におまかせください!
塩ビ製の雨樋は柔軟性があり、強度も高く長持ちです。
経年劣化すると色褪せてきますので、外壁塗装を行う際は美観性を高めるために雨樋も忘れずに塗装を行いください。
10年くらいすると水漏れや金具のサビなど不具合が出てきます。
足場がないと修理できない場合もありますので、外壁塗装など足場を組むときは、雨樋の修理もご検討ください。
雨樋の交換を考えていただくタイミングは、耐用年数の20年を超えてきたあたりからがおすすめです。
前述したように水漏れを起こすと外壁が汚れやすくなり、劣化を早める原因です。
部分的に損傷がある場合は、損傷がある範囲のみ部材を交換することも可能です。
全部交換するのとは違い、材料数を減らせますので、修理費の負担を減らすことができます。
ただし、10年以上経過している場合は、製品が生産停止になっている可能性があります。
部材が残っていなければ雨樋をすべて交換していただくことになりますのでご注意ください。
当店では無料診断を実施しておりますので、建物のことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
建物の状態やお客様のご要望に沿って最適な工事プランをご提案させていただきます。
この度は工事のご依頼をいただきまして誠にありがとうございました。
“mu”