ニチハ 横暖ルーフで屋根カバー工法(重ね葺き)!【埼玉県上尾市 N様邸】
施工箇所 | 屋根 |
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お悩み | 屋根がボロボロになっている |
使用塗料 | ニチハ 横暖ルーフ |
みなさんこんにちは!
埼玉県上尾市のN様より屋根カバー工法のご依頼をいただきました!
屋根は建物の大事な構造体の一つです。
雨や太陽の影響を強く受け、劣化も進行しやすいところですから、しっかりとメンテナンスすることが大事です。
傷んだまま放っておいてしまうと雨漏りのリスクがありますので、屋根の状態にはご注意くださいね。
それではN様邸で行わさせていただきました屋根工事をレポートしたします!
屋根カバー工法とは?
まずは屋根カバー工法について簡単ですが、どんな工事かご説明いたします。
屋根カバー工法とは、既存屋根を残し、その上に新しい屋根を被せる工法です。
屋根カバー工法のポイントはこちら。
・解体が最小限に抑えられ、葺き替えよりも安く屋根を新しくできる
・屋根が二重になり、遮音性や断熱性が向上する
・工期が葺き替えよりも短い
葺き替えは元々の屋根を解体してから野地板やルーフィング、屋根材などを新しくします。
工事規模が大きくなり、使用する材料も増えますので、費用の面ではカバー工法よりも負担が大きくなります。
ただし、葺き替えで行うメリットも十分にありますので、葺き替えとカバー工法は、屋根を新しくするときによく比較されます。
葺き替えについてはこちらのページでご紹介しておりますので良ければご覧ください。
そしてカバー工法をご検討する際に気をつけておいていただきたいのがこちらです。
・すでに雨漏りしている場合はカバー工法で施工できない
・屋根が二重になるため、建物への負担が大きくなる
屋根が重くなると耐震性を低下させます。
また、すでに雨漏りしている場合は、今後問題が起きると修理が大変ですので、葺き替えをおすすめします。
当店ではお客様からご相談をいただいた後に、細かく屋根の状態を診断してから最適な工事方法をご提案させていただきます。
診断は無料で実施しておりますので、これから屋根工事をお考えの方はお気軽にご相談ください。
屋根カバー工法 施工前
現在のスレートの原料はセメントで、強度を高めるために繊維質を混ぜています。
以前のスレートは強度を保つためにアスベストを使用しておりましたが、2004年の法規制により使用が禁止になり、2005年以降はアスベストを含まないスレートが使われるようになります。
メーカーは製造禁止になる以前からアスベストを含まないスレートを製造するようになっていましたが、初期のスレートは色々と問題がありました。
アスベストを含まないスレートをノンアスベスト スレートと呼んでいます。
こちらが施工前の屋根です。
劣化が進行しており、表面は層間剥離を起こしています。
初期のノンアスベスト スレートは、1990年後半から2000年半ばまで製造されていました。
パミールやコロニアルNEO、セキスイかわらU、アーバーニーなどの製品があります
これらの初期のノンアスベスト スレートは、非常に脆く10年くらいで割れや欠け、反りなどの不良が多発しました。
とくにミルフィーユ状に剥がれる層間剥離はよく見られる症状です。
社会問題にまで発展し、これによりスレートの改良が行われ、2006年以降のスレートはここまで大きな症状が出なくなりました。
初期のノンアスベスト スレートは、劣化が激しく塗装で対応できませんので、カバー工法や葺き替えを行なっていただくことになります。
ご相談をいただいたN様とお打ち合わせを行い、今回はカバー工法を採用することになりました。
カバー工法は雪止めや棟板金など施工で干渉するものだけ解体します。
既存屋根には太陽光パネルもありましたが、もう使用していないことと屋根が重くなることから撤去することになりました。
断熱性もばっちりな横暖ルーフを使用しました!
カバー工法はできるだけ建物への負担を減らすために軽い屋根材を選びます。
こちらの屋根に採用させていただきましたので、ニチハの横暖ルーフです。
ガルバリウム鋼板の屋根材ですので、昔から使われているトタンよりも耐久性が高く、錆びにくい金属製屋根材です。
金属というと熱が気になりますが、横暖ルーフは断熱材を付帯させているので、内部まで熱が伝わりにくくなっています。
遮熱塗装されているものもありますので、さらなるバージョンアップも可能なバリエーションが用意されています。
軒先には雪止めを設置しました。
カバー工法はこのような手順で行います。
- 足場設置
- 雪止めなどの施工に干渉するものの解体
- ルーフィング敷設
- 役物や屋根材の設置
- 棟板金の設置
工事完了後、N様に完成した屋根のお写真や外から外観を見ていただきました。
新しくなった屋根を見て「新築の屋根みたい!」と喜んでいただけまして、お客様の喜びのお言葉を聞けることがなによりも励みになり、嬉しい気持ちです。
カバー工法は葺き替えよりも負担の少ない屋根リフォーム方法です。
屋根は大事な構造体で劣化を放置すると雨漏りのリスクもあります。
傷んでいても気がつきにくいところですので、劣化したままにならないように定期的に屋根点検やメンテナンスを行いください。
当店では建物のどんな小さなお困りごとも力を尽くさせていただきますので、なにかありましたらお気軽にお声がけください!
この度は工事のご依頼をいただきまして誠にありがとうございました。
“mu”