上尾市 屋根重ね葺き工事見積もり依頼 現地調査
今回のお問い合わせは、築35年の前回の塗装から25年経った状態です。
前回の塗装したペンキが機能していない為、既存屋根材の劣化が進み、補修のご相談をいただいたものです。現地調査の結果、屋根材表面の剥がれやサビが目立ち、保護機能が低下している状態が確認されました。このような状態の屋根には、既存の屋根材を撤去せず、新しい屋根材を重ねて施工する「カバー工法」が最適です。
カバー工法は、既存屋根材の撤去費用を抑えつつ、耐久性や断熱性を向上させることが可能な施工方法です。今回の現場でも、お客様に適した最善の提案をいたしました。
この状態で塗装を行うと、以下のような問題が発生する可能性があります
1. 塗料の密着不良
屋根材表面が劣化して剥がれやサビが進んでいるため、塗料が十分に密着せず、早期に剥がれる可能性があります。特に表面が平滑でない場合、塗膜が均一に形成されず、仕上がりにムラが生じることがあります。
2. サビの再発
既にサビが発生している場合、そのまま塗装をしてもサビが内部から進行する恐れがあります。サビを完全に除去せずに塗装すると、数年以内に塗膜が膨れたり剥がれたりする原因になります。
3. 耐久性の低下
塗装は表面保護の目的で行いますが、下地の状態が悪いと、塗料本来の耐久性が発揮できません。表面の脆弱な部分が原因で、塗装後すぐに劣化が進む可能性があります。
推奨される対応
- **高圧洗浄やケレン作業(錆落とし)**で表面を可能な限り整える。
- さび止め塗料を塗布し、下地処理を徹底する。
- しかし、現状があまりにも劣化している場合は、カバー工法や葺き替えを検討することが望ましいです。
カバー工法であれば、劣化した既存屋根材を残したまま新しい屋根材で保護するため、長期的な耐久性やメンテナンスのコスト面でもメリットがあります。
塗装が可能かどうかは、予算や目的次第ですが、現状の写真から判断すると塗装だけでは根本的な改善が難しいように見受けられます。